オイル交換

こんにちは。弊社、愛媛県でコンプレッサの販売、及びメンテナンス整備を行っています、有限会社愛媛エヤーサービスです。

今日はコンプレッサの潤滑油について少しお話させていただきます。

コンプレッサは大きく分けると2タイプに分類できます。

それは油冷式(給油式)、またはオイルフリー式です。油冷式とは空気を圧縮する際、空気と油(潤滑油)を一緒に圧縮するタイプです。方やオイルフリーとは空気を圧縮する際に油と一緒に圧縮しないタイプです。(オイルフリーにも空気のみ圧縮する物、空気と水を一緒に圧縮する物とがあります)

何が違うの? と申しますと、油冷式(給油式)コンプレッサの圧縮空気には微量の油分が含まれ、オイルフリー式コンプレッサの圧縮空気には油分が含まれないということです。 一般的な解釈では油冷式は汎用エアー、オイルフリー式はクリーンエアーで、用途によってコンプレッサの選択肢も違ってきます。近年、工場エアーの品質面・安全衛生面・ISO等により、オイルフリーの導入が増えてきている傾向もありますが、市場流通台数では圧倒的に油冷式コンプレッサが多い状況です。

さて前置きが長くなりましたがここからが本題です。

油冷式コンプレッサ(ここでは油冷式スクリュコンプレッサを言います)は、前述でも述べました通り圧縮空気を作る際に、空気と油(潤滑油)を一緒に圧縮します。これには理由がありまして、1つは冷却です。空気を大気圧の状態から0.7MPA(7気圧)まで圧縮・昇圧すると200~300℃まで温度が上昇し高温となります。油を一緒に圧縮することにより、高温にならないよう冷却する効果があります。 2つ目はシールです。スクリュコンプレッサの場合、圧縮するスクリュ同士の歯形には微小な隙間があります。これは金属同士を高回転で接触させてしまうと焼付きや機械的故障に繋がる為です。となると、圧縮する際に隙間があることによりきちんと圧縮が出来ませんね。そこで油を一緒に圧縮することにより油がスクリュの隙間を埋めてシールをし、効率よく圧縮を行います。 3つ目は潤滑です。スクリュコンプレッサには2本のスクリュロータ、それに伴う軸受け(ベアリング)がいくつも使用されています。そのような高回転で稼働する箇所に潤滑の役割で絶えず油を給油しなければなりません。その為に油を一緒に圧縮し油圧を起こし必要な個所に給油をしているのです。

そうなるとコンプレッサの潤滑油は絶えず圧縮に使用され、温度の影響を受け、機内を常に循環しています。使用環境により吸込む空気に埃が多かったり、近くに排気ガスや塗料などの有機溶剤が蔓延するような環境、給気フィルタやクーラといった冷却器が汚れたままの状態で機械の温度が常に高い状態で使い続けたりと、コンプレッサに劣悪な状態で使用していると、いずれ油は劣化し、最悪は本体故障へと繋がることもございます。

そうならない為にも、オイル交換の必要性をご理解いただければと思います。メーカーの推奨していますオイル交換の時期がございますので、定期的なオイル交換、メンテナンスのご計画を忘れずお願い申し上げる次第でございます。コンプレッサの潤滑油にもメーカー・機種によっても違い、また銘柄ごとに交換時間の周期も異なってきますので自社で使用している潤滑油が分からない場合は各社サービス窓口までご連絡いだだけれ安心かと思います。銘柄が分からないからと言って種類の違う潤滑油を充填することだけは絶対に避けて下さいね!!混油は絶対ダメです!!

コンプレッサの潤滑油は例えるならば人間でいう血液です!血液の血中○○濃度が高くなったり、血液自体が汚れていたりと考えたら分かりやすいですよね。ましてや輸血が必要な場合に適合しない血液が混ざった(混油です)なんて、もうアウト以外なんでもないですね・・。

油のトラブルがコンプレッサの故障に一番影響が大きいです!!そうならない為にも、お使いのコンプレッサを正常な状態で長く使い続けてもらうためにも、オイル交換は定期的にご計画をお願い致します。

長々となりましたが最後に、愛媛県でコンプレッサについてご質問、ご購入、メンテナンス整備のご計画がございましたら、有限会社愛媛エヤーサービスにお任せ下さい!!

求人採用のエントリーはこちら

求人採用に関して